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夜と朝のあいだ

東海地方に住む独身男のノート

アキラです。バツ無し独身男のノート。

「日本を貶めた10人の売国政治家」を読んでみた。

数年前に話題になった本書、ブックオフで見か けたので購入して読んでみた。3時間ちょっとで読了したが、うん、たしかに売国奴と言われても当然の政治家が名を連ねてる。10人の中には、「えっ!?」と思う政治家も二人ほど入っていたが、概ね自分の考えと…

「殺人鬼フジコの衝動」を読んでみた

最近、「イヤミス」なんて言う言葉があることを知り、それ何だ?って思ってたんだが、湊かなえとか沼田まほかるなんかが書くミステリのことらしい。つまり、読後感が嫌な気分になるミステリ・・・。で、本書。初の真梨幸子作品。以前、いろいろ評判になって…

「異人たちの館」を読んでみた

叙述トリックの傑作!と言う評判を聞いて読んでみたけど、読解力の無い自分には傑作と呼ばれる所以が解らない。年譜、インタビュー、作中作、モノローグ、本文・・・五つの文体で書かれた作品だけど、読んでて腰が落ち着かない。モノローグなんて「これ、誰…

「人形館の殺人」を読んでみた

館シリーズの第四作。う〜む、これまでの三作とは趣向の違う切り口だった。全編を通して主人公・飛龍想一の一人称で綴られる物語は、新鮮ささえ感じさせる文章。これまでの館シリーズとは異なる事件の経過も、ワクワク感を増幅させる。登場人物も適度な数で…

「新解さんの謎」を読んでみた

以前に三浦しをんの「舟を編む」を読んで辞書に興味を持ったんだが、編纂者によって辞書にもいろいろ特色が出る事を知った。で、ネットで調べてるうちに三省堂の「新明解国語辞典」なるものが独特の表現で評判の辞書ということを知ったわけで・・・。その流…

「想像ラジオ」を読んでみた

よく解らなかったな。3.11の大震災で突然亡くなった人たちの声ということなんだろうか?こういうのは、個人の死生観もあることだし、どっちにしても合わない。本の帯には、「今、文学だからできること。」、「かつてない大反響」なんて書かれているけど、そ…

「帝王、死すべし」を読んでみた

読み始めは、様々な視点から物語が語られており、若干、読みにくいなぁと感じた。父親の視点、子供の視点、編集者の視点・・・これがどうやって繋がるんだ?と思いつつ読み進めた。が、さすが折原作品、序盤を過ぎると物語に引き込まれる。プロローグからの…

「64(ロクヨン)」を読んでみた

骨太の重厚長大な警察小説。原稿用紙1400枚超えの本書を一晩で読破。横山秀夫のの作品は短編も含めていろいろ読んでるけれども、骨太感は随一じゃないかと思う。警察小説を書かせたら当代一の横山秀夫だけあって、徹夜してでも読ませる筆力はさすが!の一言…

「江戸川乱歩傑作選」を読んでみた

小学校の図書室に並んでいた江戸川乱歩の本を読んで以来、数十年ぶりに江戸川乱歩を読んでみたくなり読了。さすがに小学生時代より読解力も情景想像力も増している現在だから、当時、感じたであろう感想とは異なるわけで・・・。九編からなる乱歩の初期の短…

「沈黙者」を読んでみた

[折原一] ブログ村キーワード 叙述トリックの名手、折原一の長編ミステリー。「━者」シリーズの中の一冊。このシリーズ、以前に「冤罪者」を読んでいて、なかなか良かったので今回も期待して読み始めた。一家四人の惨殺事件に始まり、その後、発見される別の…

「どんどん橋、落ちた」を読んでみた

綾辻行人の五編から成る短編集。叙述トリックを駆使していて、作者の腕の冴えが光る短編集だと思う。五編のうち四篇には「読者への挑戦」と「解答」が記されている。自分はまったく解らなかった。予備知識なしで読むと、よほどのミステリーマニアじゃないと…

「こわれもの」を読んでみた

[浦賀和宏] この浦賀和宏って作者、上手いな。「彼女は存在しない」を読んで気になってたんだけど、たまたま本屋で見かけて、本書を購入。「彼女は~」以上に上手さが光ってるんじゃないか?人物の描写も上手く描けてる。というか、上手すぎる。本書の中に「…

積読が・・・

最近は、朝夕は涼しくなって過ごしやすくなってきたな。窓を開けていれば昼間でもエアコン無しで過ごせるし、やっとクソ暑い夏が終わって秋が来た!って感じだ。で、ブログネタ・・・「秋といえば・・・」う~ん、わしの場合、やっぱり読書かな。年がら年中…

「虹の岬の喫茶店」を読んでみた

森沢明夫の映画化もされてる短編集。6編から成る本書は、喫茶店の女主人を中心に、それぞれの章に出てくる登場人物たちとの関わりを描いている。第一章の登場人物が第二章にほんの少し現れたり、第二章の登場人物が第三章にほんの少し現れたりと、それぞれ…

「舟を編む」を読んでみた

2012年本屋大賞第1位、三浦しをん作・・・なるほど面白く読めた。今まで気にはなってたんだけど、なかなか読む機会がなかった。ブックオフで350円で見つけて読了。不器用な人間たちが辞書編集部を舞台に、恋に仕事に右往左往。新しい辞書、「大渡海」は編み…

「幼年期の終わり」を読んでみた

50年以上前に書かれた作品だけど、まさにSF史に残る傑作。さすがに訳文がいささか古臭く感じるけど、当時、この内容の作品が書かれたことに驚く。ありきたりなSFにありがちの表面だけ賑やかな小説とちがって、こちらは哲学的でさえある。明らかにこの小説…

「沈底魚」を読んでみた

初の曽根啓介作品。たしかに面白い。二転三転するストーリー展開も一気読みさせる推進力になってる。日本で暗躍するスパイ、警察の外事二課・・・エンタメ小説としては、「これ、面白そうだな」と思わせる素材が満載。ただ、テンポが速すぎる。これは先日読…

「償い」を読んでみた

初の矢口敦子作品。テーマは深いんだろうけど、一読じゃ良さが伝わらなかった。二読、三読して良さが分かる小説かもしれない。「人の肉体を殺したら罰せられるけれども、人の心を殺しても罰せられないんだとしたら、あまりに不公平です」「他者の心を傷つけ…

「迷路館の殺人」を読んでみた

綾辻行人の館シリーズ第三作。20年ぶりに再読。当時はブクログのような記録も付けてなかったし、現在よりも乱読だったため忘却の彼方へ置き去られていた一冊。読み始めてすぐに気がついた、これ読んだことある!って・・・。けど、ストーリーを含めて細か…

「ルームメイト」を読んでみた

初の今邑彩の作品。多重人格モノと知っての読書だったけど、早いテンポで進むストーリーで一気読み。というか、テンポ良すぎ!プロットとか秀逸だと思うし、後半に向けて謎が深まっていくストーリーの組み立ても好みだけど、なにしろテンポが速すぎて・・・…

「解錠師」を読んでみた

刑務所に入って10年を迎える20代の解錠師(金庫破り)の回想から始まる物語。なかなか読ませる内容だった。ただ、回想の部分が二重になっており、「少年時代から解錠師になるまで」と「解錠師になってから」の二つの回想が交互に語られており、やや解りにく…

「水車館の殺人」を読んでみた

綾辻行人の館シリーズ第二作。う~ん、水準以上の面白さはあるけど、なんとなく物足りない感じだった。過去と現在を交互に描いてるんだけど、一人称と三人称の書き分け・・・。読んでいる時、なんかだか違和感を感じてたんだけど、読後、つまり謎が解明され…

「ねじの回転」を読んでみた

恩田陸によるSF。う~ん、分かりにくい小説だった。タイムスリップ物であり、扱ってる背景が二・二六事件となると、かなり面白そうだと思ったんだけど、少々、期待はずれだった。二・二六事件は、皇道派と統制派の対立(反目)を軸に、様々な人が様々な思…

「とんび」を読んでみた

重松清の「とんび」・・・これは涙腺が崩壊してしまったな・・・。どの章を読んでもウルウルしてしまって、涙が止まらなかった。涙ってこんなに出てくるものなのか?ってぐらい泣かされた。息子への愛情が人一倍強い不器用な父親と素直に育つ息子、それを見…

「彼女は存在しない」を読んでみた

初の浦賀作品。叙述トリックもの。題名から何となく結末が分かりそうなものの、それがどのような形で収束するのか、ワクワクしながら読んだ。ミステリーを読むとき、人によっては、重箱の隅を突くように、また、あら捜しをするように読む人も居るけど、自分…

「黄金を抱いて翔べ」を読んでみた

これまで読んだ高村薫の作品は、「埃っぽくて、ある種の不快さを伴うような暑苦しさ」を感じさせるものが多かったけど、デビュー作の本書もそれを濃厚に感じさせる一冊だった。「マークすの山」や「照柿」と同じような暑苦しさを感じながら読んだ。銀行の地…

「猫鳴り」を読んでみた

朝6時に読み始めて9時過ぎに読了。3時間で一気読み。なんとも言えない雰囲気の小説だった。子供の居ない中年夫婦の元に現れた仔猫。心に闇を持つ少年(神戸の有名な殺人少年を想起させる)等、なんか、登場人物を好きなれない。猫を捨てた少女といい、第…

「野村ノート」を読んでみた

名選手・名監督の誉れ高い野村克也氏の人材育成・管理術。う~ん、野球の戦術についての記述が多くて、違う方面での文章を期待していた自分には少し期待はずれ。それでも、「なるほどねぇ」、と思わせる内容は、野村氏の経験に基づいた実績のたまものかな。…

「天使の屍」を読んでみた

一気読み。貫井作品らしく、ドロドロした雰囲気が有るものの、中学生を軸にしているためか、他の作品ほどドロドロ感・ジメジメ感は薄れている。ページをめくる手がもどかしく感じるほどドキドキしたのは久しぶりかな。一人の中学生の自殺に始まって、連鎖す…

「救急精神病棟」を読んでみた

救急の精神病院?そんなの有るのか?と言う興味と疑問から手に取った一冊。精神病院を扱ったものは、高校時代に「ルポ・精神病棟」という文庫本(たしか朝日新聞社だったと思う)を読んで以来である。この本には、当時の劣悪な精神病院の実態が描かれていて…

「誰も戦争を教えられない」を読んでみた

作者が世界各国の戦争博物館を巡っての戦争考。う~ん、合わないな。・脚注が多すぎる。・本文(脚注を含む)に、ちゃかした記述が多い。この手の本には無用と思う。そもそも、ちゃかした文章は内容にそぐわない。読んでるこちらまでバカにされてるような気…

「九月が永遠に続けば」を読んでみた

読んでて感じてたんだが、テンポの良くない小説。解説には文章力で読ませるとあったが、これが評価される文章なのかは自分的には疑問。高校生の一人息子の失踪に始まり、若い愛人の事故死、離婚した夫の娘の自殺・・・なんだか構成的には読書欲をそそる構成…

「僕のなかの壊れていない部分」を読んでみた

なんなんだ、この小説は・・・。 読むのにすごい苦労した。とにかく文章が分かりにくい。所々、他の小説や評論の引用も出てくるんだけど、何が言いたいのかサッパリ・・・。 まぁ、自分の読解力の無さが原因なんだろうけど、それにしてもヒドすぎるだろ!そ…

「アルキメデスは手を汚さない」を読んでみた

高校時代に小峰元にハマッてた時期があって、本書をはじめ「ピタゴラス豆畑に死す」や「ソクラテス最期の弁明」、「パスカルの鼻は長かった」なんかを読みまくってたんだが、30年ぶり以上になるが再読。というのも、2006年に復刊されてたそうで、たまたま入…

「何者」を読んでみた

朝井リョウの直木賞受賞作。 一気読みしてしまった。 就活している若者5人の姿を描いているんだが、人間なら誰しもが持っている心の暗部を上手く描いてる。いやはや脱帽してしまった。 語り手である二宮拓人・・・物語の中で、「んっ?」と思わせる行動もあ…

「地下鉄に乗って」を読んでみた

悪くない。タイムスリップ物で、どことなく重松清「流星ワゴン」と似た匂いのする作品。一気に読めてしまう文章も好感。 背表紙から〜 永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは三十年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征…

「ポーカー・フェース」を読んでみた

もう十年以上前「チェーン・スモーキング」、「バーボン・ストリート」を読んでいたのだが、久しぶりに沢木さんのエッセイを読んだ。 いろいろな体験をしている沢木さんだけあって、さすがに話題は豊富。ただ、話があちらこちらに飛ぶ印象があり、腰の座らな…

「ハードボイルド・エッグ」を読んでみた

冒頭の掴みは上手い。 おっ!と思わせる滑り出しと、クスッと笑いを誘う文章で気分よく読み始めた。 ただ、事件が起こるまでが、ちょっとダラダラしすぎの感・・・。 後半はテンポもよく、前半に登場した人物たちが鮮やかに収斂されている。 ラストは切ない…

「二流小説家」を読んでみた

「このミステリーがすごい! 」、「ミステリが読みたい! 」、「週刊文春ミステリーベスト10」の全てで1位にランクインした本書。で、読んでみたけど・・・・それほどのものかぁ!?ってのが正直な感想。そもそも、所々に出てくる作中作・・・。これ、本筋に何…

「連鎖」を読んでみた

三角貿易等、取り上げてる題材は目新しいもので新鮮だった。だけど、登場人物の描写が、なんとなく雑。人数もそこそこ登場するだけに、もっと細やかな描写じゃないと分かりにくい気がする。ま、デビュー作だから、こんなものなのかな。ラストは、なんとなく…

「クラインの壷」を読んでみた

SF色の強いミステリー。プロローグを読んだ段階で、ラストがある程度、想像できてしまったけど、物語の展開は秀逸。ハッピーエンドじゃないけど、作者の腕が冴える作品。クラインの壷 [ 岡嶋二人 ]価格:822円(2015/8/28 18:14時点)感想(16件)

「パレード」を読んでみた

初の吉田修一作品。先に映画を観てしまってて、それからの読了なんだが、やはり原作を読んでから映画を観るべきだった。 読んでいても映画の中の出演者の顔が浮かんできてしまい、文章と記憶の中の映像が上手くマッチ出来ない部分も・・・。 さすがに映画で…

「雨に泣いてる」を読んでみた

新聞の広告欄で目にして、気になったのでチェックして、さっそく図書館で予約。運良く、早く借りることが出来た。 初の真山作品。期待して読み始めた。で、一気読み! なかなか引き込ませる文章で、読みやすい。 3.11の大震災の取材に赴く新聞記者の視点を軸…

「模倣の殺意」を読んでみた

埋もれた名作「模倣の殺意」を読んでみた。なるほど、展開も早くて読みやすい文章。物語は、編集者の中田とルポライター津久見の二人の視点から交互に語られていくのだが・・・。読み進むうちに違和感が・・・。まさか、二人が追っていたのが別の事件で、坂…

「冤罪者」を読んでみた

長かったけど、ほぼ一気読みできる充実度。連続女性暴行殺人事件の犯人として逮捕された男と、その男を取り巻く人物達の物語。 しかし、何というか・・・登場人物たちがみな癖があって、飽きさせない。 語り手の判らないモノローグなんかは、ラストへの期待…

「蛍」を読んでみた

クローズドサークル物であり叙述トリック。読解力が無いせいか、一人称で記述されている文章は誰の視点なのか分からなくなった(作者の狙いか?)巻頭に登場人物一覧表があるが、そこでは千鶴(S女子大)とあるのに、他の登場人物には男と思われている・・・…

「弥勒の掌」を読んでみた

我孫子さんの作品を読むと、どうしても「殺戮にいたる病」を基準にして評価してしまう。それだけ「殺戮にいたる病」が傑作だと思ってるんだが、はたして本作の評価は・・・。割と評判になってたらしいので、期待して読み始めた。ラストまで読んでの感想・・…

「スリープ」を読んでみた

「イニシエーション・ラブ」や「セカンド・ラブ」の乾くるみの作品だから、今回はどんな飛び道具が出るかと期待して読み始めた。SF仕立てのストーリーで、展開も早い(早すぎるぐらい)。SFであり恋愛小説であり、ちょびっとサスペンス要素もあって盛りだく…

「悪の教典」を読んでみた

一気読みしたけど、「このミス」で1位ってのはなぁ、なんか違うような気がする。さすがに貴志祐介、博学だし文章も上手いと思うんだけど・・・。下巻になってからの、クラスを殺戮していく場面は、荒唐無稽の領域になっちゃってる。殺害する人数が多いから…

「神のふたつの貌」を読んでみた

背表紙には・・・巧緻な仕掛けを駆使し、「神の沈黙」という壮大ななテーマに挑んだ、21世紀の「罪と罰」。って解説が載ってて、期待して読み始めた。三部構成の本書、第二部までは、さすがに貫井さんだけあって読ませるのは上手。ところが、第三部になる…