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夜と朝のあいだ

東海地方に住む独身男のノート

アキラです。バツ無し独身男のノート。

「人間はたまねぎ」 自分の心の取扱説明書を作ろう!を読んでみた

Books

哲学的見地からの自己啓発本である。
人間の七つの感情(達成感・義務感・罪悪感・親近感・嫌悪感・劣等感・幸福感)について述べられている。
これら七つの感情をたまねぎの皮に見立ているところが新鮮だったな。
人間の本質は、この七つの皮(感情)に包まれていると言う。では、この七つの皮(感情)と上手く付き合うことが出来れば、人生を有意義に楽しめるんじゃないか?という見地から書かれた本である。
一枚一枚、皮を剥いでいく事によって、たまねぎの中心には何があるのか?というところも最後に述べられていて、なかなか読者を引っ張る文章だった。

達成感の皮
達成感を得るためには多少のきつさが必要だし、チャレンジは生きる行為そのものである。

義務感の皮
責任を感じる経験が義務感を生む。
この章で印象的だったのは、義務感には善と悪が有るという部分だ。こんなこと考えた事もなかったので、「あ~、そういう事もあるなぁ」と納得。

罪悪感の皮
罪悪感を覚えるべき時とは、皆が納得するルールに反したとき。では、快楽は悪なのか?例えばギャンブルや酒...。ここで作者は、ほどほどの域を超えると罪悪感が生じる、と述べている。
う~ん、罪悪感の欠片も感じさせない人も居るけどなぁ、とちょっと首をひねったな。ギャンブル依存やアルコール依存の人って、罪悪感を感じてるの?と思うが...。
作者は、すかさずこの章の終わりで、こう述べている。
悪人だって考える機会さえあれば罪悪感を持てる。

親近感の皮
共感指数の高い人ほど親近感がわく、と述べられている。言っていることは分かるんだけど、じゃぁ、どうやってその共感指数を高くするのかが具体的に書かれていないのが残念だ。他にも、利己主義と利他主義を6対4の割合で持つ、なども書かれている。

嫌悪感の皮
この章は、目次を見たときから一番、気になってた章だ。自分の実生活でどうしても好きになれない異性が居るからなんだけど、どれぐらい嫌悪してるかというと、「オレの半径10mに近づいてくるな!」って思うほど嫌悪してるんだよね。この嫌悪感という感情を上手くコントロールできれば、って思っていたのだ。
ここで作者は述べているんだが、世の中、話せばわかる人ばかりではないのです、と。じゃぁ、どうするのか?
性格を変えなくても人格者になればよい。うへぇっ、ハードル高いな...。

劣等感の皮
人と比べて苦しむより、自分にあった生き方を探す。そして強い劣等感が危うい優越感を生む。つまり優越感が劣等感の裏返しである以上、劣等感の暴走を食い止める事が肝心である。劣等感の克服とは暴走を食い止めること。う~ん、その具体的な方法を知りたいんだけどなぁ...。

幸福感の皮
ここで紹介されるのは三大幸福論と呼ばれるアラン、ラッセル、ヒルティの書。この三人の主張は、それぞれ違ったもののように見えるが、実は重要な共通項があると作者は述べている。「気持ちしだいで幸福感が得られる」と述べているのだ。ということは、「自分の中に生じる感情をうまく使いこなす事ができれば、幸福になれるということです」と述べている。誰でも幸せになれると。

達成感を得るために何か努力する。その努力したという経験こそが、人を幸せにする。あ~、これ分かるなぁ。
義務感があるのは、誰かに必要とされている証。つまりこれも幸福感に繋がるわけだ。
では罪悪感は幸福につながるのか?作者はこう述べている。罪悪感があるから、人は何度でも生まれ変われる。
親近感。これはわかりやすかった。親近感を育てる事が、幸せへの近道。
嫌悪感は幸福につながるのか?今の自分には、一番の難関である。作者は述べている。「嫌悪感を乗り越えた後に幸福はやってくる」
お~ぃ、だから、嫌悪感を克服する方法を具体的に教えて欲しいんだって...。
劣等感・・・卑屈になりすぎず、尊大になりすぎず、多少自分のダメさ加減を意識して生きる。これが幸福への近道らしい。

七つの感情の皮を剥いた後には、芯が残る。つまり人間の本質だ。作者はこの芯を「無」ではないかと書いている。
この「無」が感情の皮に覆われ、泣いたり笑ったりして生きていると...。切なくて強い人間が、生きる中でさまざまな経験をし、その都度新たな感情に覆われていく。

う~ん、けっこう読みごたえあったなぁ。なるほど!と思う箇所もあった。
ただ、具体例というか、方法論というか、ハウツーと言うか.....、そういうのが欠けてる。それぞれの感情との付き合い方は書かれてるし、納得もするんだけど、じゃぁ、具体的にどういうふうに考えれば良いのか、どういうふうに行動すれば良いのかを、もう少し具体的に書いてくれてた方が自分の好みだな。

「BOOK」データベース~

私の敵は、“私”でした。一番身近なのに、実は知らないことだらけだった“自分”をまるごと使いこなす。累計80万部突破の著者によるあなたにとって人生最後の自己啓発本

それぞれの感情について分かりやすく書かれているけど、その先の対処法がちょっと不親切な気がするんだよなぁ。自分が甘えすぎなのかな?

 

人間はたまねぎ [ 小川仁志 ]

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