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夜と朝のあいだ

東海地方に住む独身男のノート

アキラです。バツ無し独身男のノート。

「夏への扉」を読んでみた

Books

日本では、SFファンが選ぶ「ベスト〇〇」なんかの企画では、上位ランクインの常連である本作。
作者のハインラインアシモフクラークの三人をSF御三家と言うらしい・・・。普段、SFはほとんど読まないけど、やっぱり有名どころは読んでおこうと読み始めたんだけど・・・。
時間かかったなぁ。
この一冊を読むのに一週間だ・・・。なんかリズムに乗れない文章だった。このあたりは新訳版が出てるので、そちらを読めば良かったかもしれないな。

 

本書が書かれたのは1956年
半世紀以上前だ。舞台設定は1970年
おおまかなストーリーは、1970年から2000年への冷凍睡眠2001年から1970年へタイムトラベルである。

 

2000年の描写が興味深い。現在から見れば過去の2000年だけど、1956年にここまで書いてるとはなぁ・・・。
ワープロというかCADみたいな機械、今で言うところのUSBメモリのような着想・・・実現されているものも有って、「すごいなぁ」と感心したな。

 

タイムトラベル物の命題というか宿命というか、本でも映画でも突き当たる問題が、「過去に戻って未来を変更する事は許されるか?」と言うものがある。
本書は、未来への「冷凍睡眠」と過去への「タイムトラベル」を組み合わせる事で、上手くこの問題を回避してるように思う。SFを読み慣れてる人から見れば、突っ込みどころも有るんだろうけど、自分は素直に「へ~!」って感動したな。

本国アメリカよりも日本での評価が高いそうだけど、こういう勧善懲悪スタイルは日本人の好むところだろうな。自分も胸がスカッとしたからなぁ。
まぁ、ラストにかけての展開は、ご都合主義って批判もあるみたいだけど、SFなんだし良いんじゃないかなぁ・・・。これで夢も希望もない結末だったら、主人公が気の毒すぎる(笑)

あ、他の人のレビューを読んでて、面白い指摘があったな。

主人公はロリコンって・・・(笑)
そこは気がつかなかったな。このあたりは読者の感性に左右されるかも。

 

☆4個

 

「BOOK」データベース~

ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。最愛の恋人に裏切られ、生命から二番目に大切な発明までだましとられたぼくの心は、12月の空同様に凍てついていたのだ。そんな時、「冷凍睡眠保険」のネオンサインにひきよせられて…永遠の名作。

 

SF通なら読んでいて当たり前?の本書、初めて読んでみたけど、たしかに面白いと言わせる内容だった。本書は訳文がやや古臭いので、新訳で再読してみたいな。