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夜と朝のあいだ

東海地方に住む独身男のノート

アキラです。バツ無し独身男のノート。

「聖なる黒夜」上・下 を読んでみた

Books

上下巻を通しての感想。

すごい小説だった。嵐のような小説と言うか、暴風雨の中、傘も無く一人で立っているような気分にさせる小説だ。
ここで描かれているのは、異性間、同姓間の愛憎劇。愛憎+愛欲ドロドロって言っても良いな。
奥行きのあるストーリーと登場人物の細やかな描き分けで、読んでいても時間を忘れさせる推進力だ。この推進力、スポーツカーに乗ってるような推進力じゃなくて、この小説の推進力はダンプカーで突っ走ってるような推進力。

 

「BOOK」データベース~


悪魔のように悪賢く、美しい男妾あがりのヤクザ…それが、十年振りに麻生の前に現れた山内の姿だった。十年前の気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。この十年の間に何が起こったのだ?新宿を牛耳る大暴力団の幹部・韮崎誠一惨殺事件を捜査する麻生は、次第に過去に追い詰められ、因縁の波に翻弄されて暗い闇へとおちていく…。愛と宿命に操られた者たちの果てしなく長い夜。人間の原罪を問うて、深い感動を呼ぶ傑作。

現在と過去を描きながら、いくつもの事件、男性同士の愛憎と執着、お互いの心のすれ違い・・・いろんなモノが詰め込まれた小説だ。
ミステリーとしても読めるし、恋愛小説としても読める。
ヤクザの山内 錬が転落するキッカケとなった事件なんかは、吐き気を催すほどの緊迫感があるし、その山内と麻生の出会いと現在の事件・・・すごいかった。

登場人物も多く文体も好みのものじゃなくて、上巻の読みはじめはページをめくるのに苦労した。
中盤を過ぎてから、徐々に盛り上がりを見せている。
横山秀夫松本清張を足して二で割ったような印象。

上下巻を通して読んだ感想は・・・読みごたえあった!
上巻では途中までなかなか物語に入り込めなかったが、それも上巻の後半からは解消。
物語もクライマックスに向けて盛り上がって、下巻では一気読み。
さすがに、これだけの厚さだと一気読みは寝不足になってしまったけど、時間を忘れさせて読ませる内容。麻生や練、及川など登場人物の心理もよく描かれている。

男同士の友情とか愛憎、人間の罪と罰を描いてる。

麻生や練は、他の作品にも登場してるらしいので読んでみたい。

 

 

聖なる黒夜(上) [ 柴田よしき ]

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(2015/8/28 09:46時点)
感想(13件)

 

 

聖なる黒夜(下) [ 柴田よしき ]

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感想(13件)