読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

夜と朝のあいだ

東海地方に住む独身男のノート

アキラです。バツ無し独身男のノート。

「殺戮にいたる病」を読んでみた

Books
すごいわ、この小説・・・。
夢中になって一気に読了。堪能した。

「BOOK」データベース~
永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。

稔、雅子、樋口・・・三人の視点からの描写で物語は進むのだが、それぞれ時間軸をズラして描写してあり、それがラストで驚愕の大どんでん返し。
いや、大大大どんでん返しと言っても良いな。眠気も吹っ飛ぶ衝撃だったな。
「ウソだろ・・・!」って声が出てしまった・・・。

このラストに持っていくまでの描写も見事。
性的倒錯者の犯人が行う犯罪、これがもう、かなりキツイ描写なんで、そういうのが苦手な人は我慢が必要かもしれないけど、登場人物の不安や疑心暗鬼・・・伝わってくるんだよなぁ。
このジリジリするような心情を描いてるからこそ、ラストの衝撃が生きると思う。普通に軽く描いてたら、ラストでも「あ~、そうですか」って小さな驚きで終わってたかもしれない。
全編を通しての描写といい結末の衝撃といい、後世に残る名作となるだろうな。

叙述トリックの作品であることは、読む前から書評サイトなどで知っていたが、まさか、これほどのもとは・・・。

歌野さんの「葉桜~」と肩を並べる名作。