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夜と朝のあいだ

東海地方に住む独身男のノート

アキラです。バツ無し独身男のノート。

「龍神の雨」を読んでみた

Books
道尾作品の印象として、「子供を描かせると上手い」と思ってるんだが、本書も堪能できた一冊。


血の繋がらない母親と暮らす中学2年生と小学生の兄弟。同じく血の繋がらない父親と暮らす19歳の兄と中学3年生の妹。この二組の家族を軸に物語は展開していくのだが、子供の心理描写が非常に上手い。それぞれの個性も上手く描かれている。


「シャドウ」、「向日葵~」、「月と蟹」等々で子供が描かれているが、それらの作品に登場した子供たちを思い起こさせる筆致である。

ミステリーとしては、伏線も回収されており破綻は見られないと思うが、タイトルの雨や龍神に関して、「?」マークが付くかな。

ストーリー展開と雨や龍神との繋がりが弱い。というか、こじ付け的な印象も感じる。


龍神の雨 (新潮文庫)
道尾 秀介
新潮社
2012-01-28