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夜と朝のあいだ

東海地方に住む独身男のノート

アキラです。バツ無し独身男のノート。

「天使の屍」を読んでみた

Books

一気読み。

貫井作品らしく、ドロドロした雰囲気が有るものの、中学生を軸にしているためか、他の作品ほどドロドロ感・ジメジメ感は薄れている。ページをめくる手がもどかしく感じるほどドキドキしたのは久しぶりかな。

一人の中学生の自殺に始まって、連鎖する中学生の自殺。その謎を追う父親・・・。
何が原因で?
連続する自殺の関係は?
そもそも自殺なのか他殺なのか?
等々、飽きさせない展開に徹夜してしまった。

ただ、主人公の父親が真相を語るシーンだが、ここは満足できない。いかにして真相に辿り着いたかが描かれてないので唐突感はいなめない。

「わかったんだよ、私には。優馬が自殺して以来、いろいろ考えたんでね。・・・・」

考えて真相に辿り着くのは良いとしても、その考えに至る過程が描かれてないのは読者として不満。
根拠もやや弱いような気がする。

それを差し引いても、徹夜して読ませる内容は見事。

☆4個

背表紙~

思慮深かった中学二年の息子・優馬がマンションから飛び降り、自殺を遂げた。動機を見出せなかった父親の青木は、真相を追うべく、同級生たちに話を聞き始めるが・・・・・・。「子供の論理」を身にまとい、決して本心を明かさない子供たち。そして、さらに同級生が一人、また一人とビルから身を投げた。「14歳」という年代特有の不可解な少年の世界と心理をあぶり出し、衝撃の真相へと読者を導く、気鋭による力作長編ミステリー!