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夜と朝のあいだ

東海地方に住む独身男のノート

アキラです。バツ無し独身男のノート。

「とんび」を読んでみた

Books

重松清の「とんび」・・・
これは涙腺が崩壊してしまったな・・・。
どの章を読んでもウルウルしてしまって、涙が止まらなかった。
涙ってこんなに出てくるものなのか?ってぐらい泣かされた。

息子への愛情が人一倍強い不器用な父親と素直に育つ息子、それを見守る周囲の人たちの暖かい目。
独身で子供も居ない自分だけど思いっきり感情移入。
アキラ(息子)と年齢が二つしか違わないことも影響してると思う。仮面ライダースナックのカードなんて懐かしいモノも出てきたりして、ある種ノスタルジーを感じさせる描写。五教科七科目とか共通一次試験なんて、その時代のど真ん中を生きた世代としては、何の抵抗もなく物語の中に入っていけた。

登場人物たちが皆ステキ過ぎる。息子の幸せだけを願う不器用なヤスさん、幼なじみの照雲和尚、たえ子、幸恵、その他の人たち・・・みんな素晴らしい。ここまで良い人ばかり登場すると、ファンタジーとか童話のノリになりそうだけど、なっていない。読んでいて嫌味がない。

父親がついた嘘、息子の父親への想い、大学入学のために上京するシーン、息子の新しい家族・・・どこを読んでもウルウルしてしまう。

もし自分に息子がいたら、こんな父親になれるだろうか。
自分は、こんな息子じゃなかったけど、親孝行も出来なかったけど、素直に「ありがとう」「ごめんなさい」を言えるだろうか。
いろんな事を考えさせられた。

文句なしの☆5個

背表紙~
昭和三十七年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。愛妻の美佐子さんとのあいだに待望の長男アキラが誕生し、家族三人の幸せを噛みしめる日々。しかしその団らんは、突然の悲劇によって奪われてしまう。アキラへの愛あまって、時に暴走し時に途方に暮れるヤスさん。我が子の幸せだけをひたむきに願い続けた不器用な父親の姿を通して、いつの世も変わることのない不滅の情を描く。魂ふるえる、父と息子の物語。



とんび [ 重松清 ]

価格:691円
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感想(83件)