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夜と朝のあいだ

東海地方に住む独身男のノート

アキラです。バツ無し独身男のノート。

「迷路館の殺人」を読んでみた

Books

綾辻行人館シリーズ第三作。
20年ぶりに再読。

当時はブクログのような記録も付けてなかったし、現在よりも乱読だったため忘却の彼方へ置き去られていた一冊。読み始めてすぐに気がついた、これ読んだことある!って・・・。
けど、ストーリーを含めて細かいトリックなんかも覚えてないし、気合を入れて読んでみた。

うん、面白い!
実際に起こった殺人事件を作中作として、本書のほとんどの部分はこの作中作が占めている。
・<プロローグ>
・『迷路館の殺人』 鹿谷門美
・<エピローグ>
の三部から成る本書は、プロローグとエピローグ以外は作中作。

作中作の中で事件の解決を見るのだが、エピローグでまたもひっくり返される展開。
叙述トリック的な要素も加味した本格とでも言える小説で、これは、相当、注意して読まないと真相に気がつかないんじゃないか?


実際、20年ぶりに再読した自分も、エピローグでは「おっ!」と唸った(完全に、トリックを忘れていたw)

ただ、このような大掛かりな館を用いての推理小説だと、どうしても「秘密の通路」だの「秘密の部屋」なんかが必要になるのか、その部分は好みじゃない。もちろん水準以上の本書では、被害者がある人物を指さして息絶える場面等、よく工夫されている。

☆4個

背表紙~
奇怪な迷路の館に集合した四人の作家が、館を舞台にした推理小説の競作を始めたとたん、惨劇が現実に起きた!完全な密室と化した地下の館で発生する連続殺人の不可解さと恐怖。逆転また逆転のスリルを味わった末に読者が到達する驚愕の結末は?気鋭が異色の構成で挑む野心的な長編本格ミステリー。

迷路の中に掛けられた仮面やワープロ等、小物の使い方も上手い。再読とはいえ堪能した一冊。

館シリーズは第一作から順に読んだ方が楽しめると思う。



迷路館の殺人新装改訂版 [ 綾辻行人 ]

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感想(8件)