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夜と朝のあいだ

東海地方に住む独身男のノート

アキラです。バツ無し独身男のノート。

「償い」を読んでみた

Books

初の矢口敦子作品。

テーマは深いんだろうけど、一読じゃ良さが伝わらなかった。二読、三読して良さが分かる小説かもしれない。

「人の肉体を殺したら罰せられるけれども、人の心を殺しても罰せられないんだとしたら、あまりに不公平です」

「他者の心を傷つけた者は、どうやって裁かれるべきなのだろう」

エリート医師からホームレスに転落した日高と、彼が十二年前に命を救った真人。うん、よく心情が描かれていて引き込まれる(真人が中学生じゃなくて高校生の設定だと、もっとリアリティがあったと思う)
ミステリーとしての謎と解法も水準レベルと思う。

ただ、全体を通しての雰囲気がどんよりしてるのが、好みじゃない。扱ってるテーマがテーマだし、仕方ないのかもしれないが・・・。
いろいろと心を傷つけられた人物が登場してくるし、脇役っぽい人物が意外と重要だったり、一筋縄じゃ読みこなせない小説だったな。
主人公・日高も心を傷つけられていたりして、最期まで目を離せないストーリー。

☆3個

背表紙~
36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で「探偵」となる。やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始めるが・・・・・・。絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?感動の長編ミステリ。

2回目、3回目に読むと、もっと良さが分かってくる小説だろうな。時間をおいて再読してみたい一冊。

償い [ 矢口敦子 ]

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感想(35件)