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夜と朝のあいだ

東海地方に住む独身男のノート

アキラです。バツ無し独身男のノート。

「ある閉ざされた雪の山荘で」を読んでみた

Books

何を読もうか迷った時、とりあえず手に取るのが「安定の東野圭吾」。
今回、読んだのは、いわゆるクローズドサークル物。ただ、閉ざされてもいないし、雪も降ってない。それをクローズドサークルにしてしまう作者の工夫。期待を持って読み始めた。

地の文(神の視点)と久我和幸の独白が交互に記された本書、ただの密室物じゃなかった。

以下ネタバレ~

久我はくるりと身を翻し、「」を指さした。

この一行を読んだときは、えっ?ってなったな。
三人称で書かれてる文、そう、神の視点で書かれてる文に、いきなり「」・・・・。
まさか地の文だと思ってたのが、ある人物の視点からだったとは。
叙述トリック
これには、やられたなぁ・・・。

白夜行」や「さまよう刃」なんかと比べると、東野作品の中でも「軽い読み物」に分類されると思うけど、この一行の衝撃度はなかなかのモノだ。

ただ、この本を誰にでも薦められるかというと、ちょっと躊躇する。ミステリーをまったく読んだことが無い人に勧めても、「?」の反応が返ってきそう。そういう人には正統派の本格モノが良いのかもしれない。

☆4個

背表紙~

早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女七名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。だが、一人また一人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。はたしてこれは本当に芝居なのか?驚愕の終幕が読者を待っている!

たしかに驚愕だけど、それは上に挙げた一行の部分。終幕、よく言われるところの「名探偵が全員を集めて犯人を名指し」して以降は、普通にサラリと読めてしまったな。


ある閉ざされた雪の山荘で [ 東野圭吾 ]

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感想(92件)