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夜と朝のあいだ

東海地方に住む独身男のノート

アキラです。バツ無し独身男のノート。

「透明カメレオン」を読んでみた

Books

道尾秀介が書く物語だし楽しみだな!、と期待して読み始めたんだが・・・。
この作品、好きじゃないな。

ラジオのパーソナリティと彼の行きつけのバーの常連客たち、そこへ一人の女が転がり込んできて・・・。
この女の性格が、どうにも好きになれない。自分勝手で厚かましくて、現実に知り合いで居たら「オレの半径5mに入ってくるな!」って言いたくなるタイプ。もっとも、こういうのが好みの人も居るだろうから、そのへんは個人の好みの問題だと思うけど・・・。

まぁ、この女のせいで読んでても楽しくないんだよなぁ。

軽くコメディ的な要素もある小説なんだけど、この女に対する嫌悪感と、主人公・桐畑恭太郎を応援する気持ちがグチャグチャになってしまって、話に身をゆだねることも出来なかった。
五章から構成される本書、スピード感にもやや欠ける。コメディのような描写もあるのに、スピード感が無いから気持ちよく笑えないし、酔えないんだよなぁ。

ところどころ挿入されている、ラジオ番組での「しゃべり」の内容。これは良い味を出してる。ラストで、この「しゃべり」の内容がコロッと転回されるのもちょっとしたサプライズで好感だった。

「早く読み終えて次の本でも読もう!」と、惰性で読みすすんできたところ、ラスト20ページは、さすがに道尾秀介、技を仕掛けてた。
うん、あの悪戯は伏線だったのか!とか、台詞の一つ一つに伏線が隠されていたり・・・。泣ける要素もあって、一気にヒューマンドラマのノリになった。
この辺は好みなんだけどなぁ、女の性格が最後まで変わらなかったのはなぁ、嫌なんだよなぁ・・・などと、読了後、ちょっとモヤモヤ感。

☆3個

「BOOK」データベース~

ラジオのパーソナリティの恭太郎は、冴えない容姿と“特殊”な声の持ち主。今夜も、いきつけのバー「if」で仲間たちと過ごすだけの毎日を、楽しくて面白おかしい話につくり変えてリスナーに届ける。恭太郎が「if」で不審な音を耳にしたある雨の日、びしょ濡れの美女が店に迷い込んできた。ひょんなことから彼女の企てた殺害計画に参加することになる彼らだが―。陽気な物語に隠された、優しい嘘。驚きと感動のラストが心ふるわす―。

確かに優しい嘘なんだけど、女の性格がやっぱり好きになれないな。なんとなくコメディタッチの描写で、ラスト20ページでヒューマンドラマに仕上がってるけど、どっちつかずの印象になってしまってる。
全編、後半のノリなら☆5個なんだけど・・・。


透明カメレオン [ 道尾秀介 ]

価格:1,836円
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感想(1件)